Q

ノロウイルス

 ノロウイルス対策について(2014.1.23)

 

A

 今年は、ノロウイルス感染が爆発的に広まっています。各家庭、個人での予防が重要となります。
 ノロウイルス感染の症状は、はき気、おう吐及び下痢です。通常は便に血液は混じりません。あまり高い熱とならないことが多いです。小児ではおう吐が多く、おう吐・下痢は一日数回からひどい時には10回以上の時もあります。感染してから発病するまでの「潜伏期間(せんぷくきかん)」は短くて10数時間〜数日(平均1〜2日)であり、症状の持続する期間も数時間〜数日(平均1〜2日)と短期間です。ヒトからヒトへの感染力はきわめて強力です。
 予防対策は、最も重要で、効果的なのが「流水・石けんによる手洗い」です。
 また、おう吐物や下痢便で汚れた衣類は、マスクと手袋をした上でバケツやたらいなどでまず水洗いし、更に塩素系消毒剤(200ppm以上)で消毒することをお勧めします。いきなり洗濯機で洗うと、洗濯機がノロウイルスで汚染され、他の衣類にもウイルスが付着します。もちろん、水洗いした箇所も塩素系消毒剤で消毒してください。

 

Q

熱中症

 熱中症の症状、対策などについて教えてください(2013.6.19)

 

A

 軽症時の症状は、めまい、失神、筋肉痛、こむら返り、大量の発汗。人の体は暑さを感じると、皮膚に血液を多く流したり、汗を出して体温を下げています。血液には熱を運ぶ役割があり、皮膚を流れる血管を通る時に熱を外に出しています。汗は体から蒸発する時に体の熱も一緒に放出しています。これで人は体温を一定に保っているわけです。しかし、気温が高い状態が長く続くと、大量に発汗して水分や塩分が失われ、血液中の水分を奪い、汗が出なくなったり臓器に流れる血流量に影響を与えます。

 また、湿度が高いと、汗が蒸発せず皮膚の表面にたまり、熱がこもったままになることがあります。こうしたことによって、熱中症の症状を引き起こされています。

○熱中症?と疑ったら・・・
・涼しい場所に移し、衣服をゆるめてリラックスさせる
・首筋、脇の下、脚の付け根を冷やす
・顔が赤いときは頭を高く、青白ければ足を高くして寝かせる
・意識があり、嘔吐がなければ水分補給させる
・皮膚が熱ければ、風を送ったり熱い部分にぬれタオルを当てる
・皮膚が冷たければぬれタオルをしぼり冷たい部分をマッサージ
・意識がなかったり、急に体温が上がったらすぐ救急車を呼ぶ

 喉が渇いたと感じてから水分を取るのではなく、渇きを感じる前に水分をこまめにとりましょう。

○熱中症対策ドリンク作り方(参考に)
【材料】
 水:500ml
 塩:0.75g
 砂糖:小さじ2杯(大人の場合はハチミツ大さじ1杯でもOK)
 レモン汁:小さじ1杯
【つくり方】
 上の材料をペットボトルに入れて混ぜるだけ。
【その他】
 ペットボトル用なのでペットボトルで作って冷やせます。
 部活など子供に持たせてあげるのに便利!
 また、ミネラル入り麦茶も安価で、作りやすく便利です。

 

Q

風疹

 風疹が流行しています。ご注意を!(2013.3.21)

 

A

 風疹は、風疹ウイルスが原因の病気です。主な症状として発疹、発熱、リンパ節の腫れが認められます。
 今年は流行の規模が大きく特に、20代〜40代の成人男性で多くみられる傾向にあります。
 妊婦の夫の方、子供やその他の同居している家族の方、今後、妊娠を希望する女性や妊娠可能な年齢の女性とその家族の方は予防接種を受けるようにしましょう。

 

Q

マイコプラズマ肺炎

 マイコプラズマ肺炎が流行しています。ご注意を!!(2012.10.5)

 

A

○マイコプラズマ肺炎の症状は?
・ノドの痛み、 鼻水、鼻づまり
・37℃程度の微熱から39℃以上の高熱
・咳、痰のからむ咳(解熱しても1ヶ月近く続く症状)
・喘息があると、喘息の悪化、喘鳴(ゼイゼイ・ゴロゴロ・ヒューヒューといった呼吸)、呼吸がしにくい呼吸困難

○感染・潜伏期間は?
 感染から発症までの潜伏期間は1〜3週間ぐらい。4週間に及ぶこともあります。季節では秋から冬に多いのが特徴。
 発症年齢は8〜9歳がピーク。痰や唾液、咳で人にうつる飛沫感染です。そのため、学校や会社など集団生活している環境で感染が拡がってしまいます。年齢的に、小学校や中学校での流行が多いです。

○マイコプラズマ肺炎の治療法は?
 マイコプラズマに有効な抗生物質がありますので、症状が出たら早めに診療を受けてください。
・マクロライド系抗生剤(エリスロシン・クラリシッド・クラリス・ジスロマック・リカマイシン・ミオカマイシン・ジョサマイシンなど)
・テトラサイクリン系抗生剤(ミノマイシンなど)
・ニューキノロン系抗生剤
咳や鼻水・鼻づまりがひどいときには、咳や鼻水を抑える薬や鼻づまりを抑える薬を使います。

○マイコプラズマ肺炎の予防は?
 マイコプラズマ肺炎は抗生剤で治りますが、予防が重要です。流行している時期には、人混みを避けて、十分な睡眠と栄養・うがい・手洗いをしましょう。
 以前は、4年毎の夏季のオリンピックの開催年に流行が見られたため、「オリンピック病」と呼ばれたこともありましたが、現在では毎年みられるようになりました。

 

Q

夏風邪

 夏風邪などの時はどのような食事をとると良いでしょうか?(2012.7.13)

 

A

水分をしっかり取ること、栄養分をしっかり取ること、休養を取ることが重要です。 食べやすい料理のレシピを1例あげますので参考にしてみてください。

☆煮込みうどん(うどん1玉分)
@鶏ささみ1/2本をそぎ切りにし、塩と酒を振ってから片栗粉をまぶしておく。
A白菜、大根、人参、ほうれん草など好みの野菜を下ゆでし、一口大にする。
Bだし1カップを鍋で煮立てたら、鶏肉を入れ、色が変わったら野菜を入れふたをし10分ほど煮る。
Cゆでうどんを入れ、煮立ったら味噌またはめんつゆ大さじ1/2程度を加えて5分ほど煮る。
D卵を落してふたをし、半熟にして仕上げる。

 

Q

手足口病

 手足口病が流行しています。ご注意を!(2011.8.5)

 

A

手足口病とは?
−乳幼児の口の粘膜や手、足に水疱(すいほう)のような発疹(ほっしん)が現れる感染症

今年はどれぐらい流行しているの?
−国立感染症研究所が30日までにまとめた全国約3千の小児科定点医療機関の最新データ(7月11〜17日分)によると、1機関当たりの患者数は11・0人で、1982年の調査開始以来最多となっているそうです。全報告数の約73%を0〜3歳児が占めています。

症状は?
−今年は例年とは異なり「コクサッキーA6」というウイルスが流行の主流。発疹の大きさは5〜10ミリで例年の2〜3ミリより大きく、手や足だけでなく腕や太ももにも生じる。発症初期に高熱が出ることもあるそうです。

どうやってうつりますか?
−手足口病はひまつや便の接触を通じて感染します。保育施設や幼稚園などで集団感染が起こりやすい。基本的には軽症で数日間で治る。感染しても発症しない人もいるので、全員がしっかり手洗いをする必要がある。おむつを適正に処理し、タオルの共用は避けた方がいい。

 まれに髄膜炎や脳炎などの合併症が起こるため、経過を丁寧に観察し、治りかけに高熱が出たり、意識がぐったりしたら注意が必要という。

 

Q

リンゴ病

 子供の学校で「リンゴ病」がはやっています。夏場に流行るのでしょうか?どのような病気ですか?(2011.7.13)

 

A

 今年は、特にリンゴ病が流行しています。リンゴ病とは左右の頬に蝶の型をした赤い斑点が出るので、リンゴ病と言われます。
 国立感染症研究所によると「リンゴ病はほぼ4〜6年周期で患者報告数が増加する。昨秋以降、患者報告数は例年より高い水準を継続しており、今年は4年ぶりの流行となった。報告数は平成4年以来19年ぶりの高い数値になっている」とのことです。
 主に咳やくしゃみなどの飛沫(ひまつ)や接触によって感染しますが、周りの人にうつすのは、頬が赤くなったり発疹が出たりする前の数日間で、発症後の感染力はほぼ消失しています。
 潜伏期間の10〜20日が過ぎると、頬が赤くなり、手足にレース状の発疹ができます。子供は重症化する例は少ないといわれますが、成人では強い関節痛を伴うこともあります。また、妊婦が感染すると流産を引き起こす原因にもなります。これといった治療方法、治療薬はなく、対症療法で経過をみていきます。
 感染研は「例年より高い水準で夏のピークを迎える。保育園や幼稚園、小学校などで流行している場合、終息するまでの間、特に妊婦は感染に気をつけてほしい」としています。

 

Q

花粉症

 花粉症の薬を選ぶには、どうすればよいですか?(2005.1.28)

 

A

 2005年の春に飛散するスギ・ヒノキの花粉量は、例年の1.5から2.4倍になると予想されています。今まで症状のでなかった人でも発症する可能性があります。早めに医師の診察を受けて、抗アレルギー薬などの予防薬を花粉が飛び始める前から服用することをお勧めします。また、生活面でもマスク、メガネや花粉の付きにくい服を着たりして花粉の飛散の備えて下さい。
 市販の花粉症薬は主に症状が出始めてから飲む薬がほとんどです。飲み薬、点鼻薬、点眼薬などがそろっていますので、目のかゆみや充血、鼻水、鼻づまり、くしゃみなど症状にあったお薬を薬剤師に相談の上、購入して下さい。また、他の疾患でお薬を服用されている方は、必ず今飲んでいる薬について伝えてください。
 花粉症の飲み薬で多い副作用は、眠気、口の渇きや便秘などです。服用後は、お車の運転や機械の操作などには十分注意をして下さい。

 

 秋になると鼻がぐずぐずします。市販の鼻炎の薬を使いますがなかなかおさまりません。どうしたらいいですか? (2010.9.30)

 

A

 春だけではなく、秋もブタクサ、ヨモギなどの花粉がとぶため、花粉症の症状が出ることがあります。花粉症は季節性アレルギー性鼻炎といわれ、くしゃみ、水っぽい鼻水、鼻づまりが特徴です。春先はスギ、ヒノキなどの花粉、イネ科は3〜12月に花粉が飛ぶことが知られています。
 市販の薬を症状が良くなってこないときは、早めに耳鼻科専門医に受診しましょう。市販薬に比べ効き目がよく、眠気が出にくい薬などあり鼻づまり、鼻水などに有効です。
 ただし、薬のよっては他の疾患の症状を悪くしてしまうこともあるので、他に飲んでいる薬がある方は必ず医師に伝えましょう。薬の飲み方や副作用で心配なことは医師、薬剤師に相談して下さい。

 

 今年は花粉の量が多いと聞いていますが、どのように対処するといいですか? (2011.3.11)

 

A

 2011年の春に長野県で飛散するスギの花粉量は、2010年の5倍以上になると予想されています。2010年の夏は、太平洋高気圧の日本付近の張り出しが非常に強く、記録的な猛暑となり、日照時間も長くなりました。日照時間の長さは雄花生産量と関係が深く、これは光合成によって生産量が多くなるためだと考えられます。雄花の生産量が多くなると花粉の飛散量が多くなります。今まで症状のでなかった人でも花粉症になる可能性があります。
 早めに医師の検査・診察を受け、症状にあった薬(抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬などが中心です。)の処方を受け服用しましょう。また、生活面でもマスク、メガネや花粉の付きにくい服を着たりして花粉の飛散に備えて下さい。
 また、市販の花粉症薬にも、目のかゆみ・充血を和らげる目薬や鼻づまり鼻水、くしゃみを抑える飲み薬があります。最近では、医療薬でのみ使用が認められている成分のなかで、使用実績があり、比較的副作用が少なく、安全性の高い成分を市販薬にも配合したもの(スイッチOTC)が数多く販売されています。薬剤師に相談して、購入してみましょう。
しかし、市販の薬や点鼻薬で凌いでいると、鼻粘膜が炎症を起こしている状態を長引かせてしまい、重症化を招いてしまうこともありますので注意しましょう。他の疾患でお薬を服用されている方は、必ず今飲んでいる薬について伝えてください。

 

Q

インフルエンザ

 インフルエンザの予防接種はした方がよいですか?
有効な治療薬がある様なので接種しなくても大丈夫と思っているのですが・・・。(2004.10.27)

A

 インフルエンザにかからないようにするには、予防が一番です。
予防効果が高いとされるのは、ワクチンの予防接種です。抗体が作られるまでに10日から2週間程度かかるため一般的な流行の時期から判断して、10月下旬から12月中旬ごろには予防接種を受けましょう。 また、日常生活での予防も大切です。以下の事に注意しましょう。

・人ごみへの外出を避ける。
・うがいや手洗いを励行する。
・十分な睡眠をとる。
・栄養バランスのとれた食事をとる。
・室内を加湿器などで適度な湿度に保つ。      など

もし、インフルエンザに罹ってしまった場合は、有効な治療薬もありますが、発症してから2日以内に服用しないと十分な効果が得られません。 インフルエンザの初期症状は、突然の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感、鼻水、咳、喉の痛みなどです。感染の疑いがある場合は、市販のかぜ薬で様子をみずに、できるだけ早く医師の診察を受けて下さい。

 

 子供の学校でインフルエンザが流行り初める時期になり心配です。
インフルエンザの症状はどのような症状ですか?また、もしインフルエンザかなと心配な時に自宅にある風邪薬をのませてもいいですか?(2010.12.14)

 

A

 インフルエンザを疑う症状(インフルエンザ様症状)としては、38℃以上の発熱と急性の鼻水、鼻づまり、咳、のどの痛みのうち1つ以上があることが一般的です。しかし、年齢や他に病気がある場合、飲んでいる薬の状況で発熱が38℃以上にならない事もあります。
 また、小児がインフルエンザにかかっている時に、解熱剤によっては服用するとインフルエンザ脳症など症状を悪化させることがあります。風邪薬によっては含まれている解熱剤が異なるのでむやみに服用せず、インフルエンザかな?と思ったら、医療機関を受診しましょう。
 治療薬としてはインフルエンザウイルスが体の中で増えるのを抑え込み、症状の悪化を抑える、飲み薬や吸入する薬があります。医師・薬剤師に相談してみてください。

 

 インフルエンザを予防するにはどうすればいいですか?また、消毒の方法を教えてください。(2011.1.14)

 

A

 日常生活で一番大切な事は、体力を整え抵抗力をつけること、ウイルスに接触しない事が大切です。また、インフルエンザウイルスは湿度にとても弱いため、室内を加湿器などで適度な湿度に保つことが有効です。

@体力をつけ抵抗力を高めることで感染しにくくなります。
A人ごみを避ける
 ―病原体であるウイルスに接触する機会を減らします。
B適度な温度湿度を保つ
 ―ウイルスは低温で湿度が低く乾燥している環境を好みます。
 加湿器などで室内の湿度を50〜60%に保ちましょう。
C外出後の手洗いとうがい
 ―手洗いは接触による感染を、うがいはのどの乾燥をおさえます。
Dマスクを着用する

また、インフルエンザウイルスの消毒には、加熱(80度、10分間以上)、塩素系消毒液、70%以上のアルコール消毒がいずれも有効とされています。特に手指は石鹸と流水で洗い流すことが基本、その後アルコール消毒剤を使用してもかまいません。ご家庭の状況にあわせて使用してみましょう。

 

 インフルエンザがとても流行しているので、心配です。どのような治療薬があるのか教えて下さい。(2012.2.22)

 

A

 インフルエンザ治療薬は、タミフル(飲み薬、カプセル・粉があります)やリレンザ(吸入するお薬)が代表的です。最近では、点滴で使用されるインフルエンザ治療薬や、イナビルという吸入回数が少なくて済む治療薬も出ています。タミフル、リレンザは使用経験が多いため、治療では使用される機会が多い傾向にあります。
 お薬の使用方法や、わからない点があるときは、お医者さん・薬剤師に相談してみましょう。

 

Q

胃腸薬

 胃腸薬をどのように選んだらよいですか?(2004.8.25)

 

A

 一般にみぞおちの痛み、胸やけ、お腹の張りなどといった症状をやわらげるために胃腸薬を飲みますが、その原因は胃酸の出過ぎ、消化不良、胃炎など様々です。 その場合、市販薬で様子をみようという人は多いと思います。しかし、どのような薬を選べばよいかわからず適当に選びがちです。胃腸薬には、いろいろな種類があり、他の薬を飲んでいる場合には、飲み合わせの悪い薬もあります。また、疾患によっては、注意しなければいけない薬もあります。したがって、薬を選ぶ時には必ず薬剤師に相談し、どのような薬がよいか、あるいは症状によっては医師の診察が必要かどうかを判断してもらうことが大切です。 以下に胃腸薬の種類と選ぶときの目安を示しますが、安心して薬をお飲みいただくため、必ず今飲んでいる薬及び治療中の病気について薬剤師に相談して、薬を選んでもらって下さい。
-胃腸薬の種類と選ぶときの目安-
胸やけ、胃が重い、むかむかするなど:  制酸薬、粘膜保護薬、H2ブロッカーなど

消化不良:                   消化酵素薬、胆汁分泌促進薬など

腹痛:鎮痛・鎮痙薬など腹部の張り:    消化酵素薬、胃腸の働きを調節する薬など

 

Q

ビタミン剤

 ビタミン剤は、どのような薬ですか?(2004.6.30)

A

ビタミン剤 ビタミンは、健康の維持に欠かせないものですが、体の中では作られません。食べ物から摂ることが一番よいのですが、体がだるい、肩がこる、手足が冷える、目が疲れる、シミ・そばかすができやすいなどといった症状がある場合、一般にビタミン剤が使用されています。
 ビタミンには、水に溶けやすい水溶性ビタミン(B1、B2、B6、B12、C、ニコチン酸など)と油に溶けやすい脂溶性ビタミン(A、D、E、K)があります。水溶性ビタミンは、少し過剰にとっても尿中に排泄されてしまいますが、脂溶性ビタミンは、過剰にとると体に蓄積して害を及ぼす場合があります。決められた以上の量の服用は止めましょう。また、原因となる病気が隠れている場合もありますので、症状が改善しない時は、必ず医師の診断を受けて下さい。
 市販のビタミン剤には複数のビタミンが含まれていますので、購入の際、どのビタミン剤を選ぶかを薬剤師に必ず相談し、飲み方、量、副作用の説明を受けてください。

 

Q

カルシウム

 カルシウムを多く含む食品を教えて下さい。(2004.4.27)

 

A

 骨粗鬆症の予防として骨を丈夫にするには、カルシウムをたっぷり摂ることが必要です。特に乳製品からのカルシウムは、小魚などに比べ吸収率が良いのでおすすめします。また、同時にカルシウムの吸収を助けるビタミンDを摂ったり、カルシウムの利用を妨げる塩分・アルコール・タバコを控えるなどに気を付けて下さい。カルシウム
【カルシウムを多く含む食品】
スキムミルク、牛乳、チーズ、ヨーグルト、どじょう、わかさぎ、まいわし丸干し、干しえび、煮干し、干しあみ、桜えび、しらす干し、しじみ、小松菜、高野豆腐、いりごま、切り干し大根等

 

Q

併用

 薬局などで買った漢方薬を、病院からもらっている薬と一緒に飲んでもよいですか?(2004.2.27)

 

A

 病院で処方されたお薬を飲んでいる時には、薬局などで買った漢方薬を自己判断で併用することは、望ましくありません。一般に漢方薬は、副作用が起こらないと思われがちですが、決してそうではありません。
 例えば、エフェドリンという成分の入っている咳止めを飲んでいる時に、マオウが配合された漢方薬を併用すると、マオウの成分であるエフェドリンを過量に飲んでしまうことになります。また、カンゾウが配合された漢方薬については、一部の血圧の薬と併用すると、むくみ等の副作用が起こりやすくなるといわれています。
 しかし、併用してもさしつかえない場合もありますので、お飲みになる場合は必ず、医師、歯科医師、薬剤師にご相談下さい。

 

Q

パップ剤

 パップ剤には、冷感タイプと温感タイプのものがありますが、使い方に違いはあるのですか?(2004.1.29)

 

A

 打ち身、捻挫、腰痛などで痛みや腫れを抑えるためにパップ剤を使いますが、一般に冷感タイプのものは、打ち身や捻挫などの熱や腫れ、痛みを伴うような急性の炎症に使われ、温感タイプのものは、疲労や慢性の関節炎、膝痛などの慢性の痛みに使われることが多いようですが、どちらが良いかはその時の病状や使いごこちにもよるので一概には言えません。
 パップ剤は、長時間貼ったままにするとかぶれの原因になりますので、注意して使用して下さい。また、傷がある場所には貼らないようにして下さい。

 

Q

服用時刻

 血圧の薬を1日1回朝食後に服用しているのですが、生活が不規則で朝ご飯を食べなかったり、昼頃まで寝ている時もあります。どうしたらよいですか?(2003.11.28)

A

 お薬は決められた時間に飲むことが大切ですが、この場合、「必ず朝食後に飲まなければいけない」というよりは、「飲んだり飲まなかったりするムラをなくす」ことのほうが大切です。
 このように朝食を昼頃摂るような時には、この遅い朝食後に血圧の薬を飲んでもかまいませんが、受診時には必ず医師に、決まった時間に薬を飲めない旨を伝え、「いつ飲んだら1日1回きちんと飲めるか」と いうことを相談して下さい。

 

Q

錠剤・カプセル

 錠剤やカプセル剤が飲みにくのですが、自分で砕いたり、カプセルをはずしたりしてもいいですか?(2003.10.29)

A

 お薬の中には、効果が十分発揮できたり、副作用を軽くしたり、効き目を長くさせたりと錠剤やカプセルにつめる顆粒に様々な工夫が施されているものがたくさんあります。そのようなお薬を砕いたり、はずしてしまうと成分が急激に溶け出して作用が強すぎたり、思わぬ副作用が出たりする恐れがあります。また、舌がしびれたり、苦かったりすることもあります。
 したがって、錠剤やカプセル剤が飲みにくい時は、ぜひとも薬剤師にご相談下さい。他に飲みやすい剤形があるか、砕いたり、カプセルをはずしても良いかなどお答えします 。

 

Q

鉄剤とお茶

 貧血のため鉄剤を飲んでいますが、その場合お茶を飲んではいけないのですか?(2003.9.29)

A

 鉄剤を飲む時には、お茶やコーヒーなどのタンニン酸を含むものを摂取すると、鉄と結合して消化管での薬の吸収を抑制し、効果がでなくなると言われてきました。
 しかし、最近の研究ではその影響は、臨床上ほとんど影響しないと報告されています。また、腸で徐々に溶け出すような工夫された薬も多くなり、特にお茶を飲む時間を気にしなくても大丈夫になっています。
 ただし、まったく影響がないとはいいきれませんので、濃いお茶やコーヒーをたくさん飲むことは避けて下さい。

 

Q

緩下剤

 緩下剤を飲まないと通じがない原因は?

A

 緩下剤を飲まないと通じがない原因については、専門の医師に診ていただいてご指導を受けることをおすすめします。
 便秘の原因はいろいろ考えられます。正しい食生活、適当な運動など生活のリズムを整えることが大切です。一般には下剤と考えているくすりを用いずに便通を整えていく場合もあります。便秘だから緩下剤というわけではありません。
 薬草では、ドクダミやケツメイシやゲンノショウコなどは便通を整える作用があり、昔から薬草茶のようにして使われています。ただし、体に合う方、合わない方がありますので、医師や薬剤師によく相談してから用いるようにしましょう。

 

Q

グレープフルーツ

 グレープフルーツジュースを飲んではいけない薬があると聞きましたが、どのような薬ですか?(2003.8.28)

A

 グレープフルーツジュースには、体の中で薬を分解する酵素の働きを妨げてしまうという作用があることがわかっています。そのため、一部の薬と一緒に飲むと、薬が体の中で代謝されにくくなって、貯まってしまい薬の作用が強くなって、副作用を起こしてしまう恐れがあります。
 Ca拮抗剤といわれるタイプの血圧を下げる薬は、グレープフルーツジュースの影響を受けることが報告されている代表的な薬です。したがって、高血圧や心臓疾患でこの種類の薬を飲んでいる患者さんはグレープフルーツ、スイーティー、ダイダイ、ブンタンなどのジュースや果実を食べないようにした方が無難です。
 また、その他にも影響を受けやすい薬がいくつかあります。薬局で薬をもらう時にグレープフルーツジュースを飲んで良いかどうか薬剤師に確認するようにして下さい。

 

Q

うがい

 うがい薬をよく使いますが、効果的なうがいの仕方を教えて下さい。(2003.7.28)

A

 うがい薬は、口や喉の細菌を殺したり、炎症を抑えたりする成分が含まれています。
 必要時に薄めたり、溶かして使う場合がほとんどですが、必ず薄める割合を守ることが大切です。わからない場合は必ず薬剤師に質問して下さい。

効果的なうがいの仕方
1. 喉のうがいの場合
 薄めたうがい薬を10〜20ml口に含み、天井が見える程度に上を向いて、喉の奥までうがい薬をいきわたらせガラガラを繰り返して吐き出して下さい。これを数回繰り返して下さい。

2.粘膜に傷や炎症がある場合
 薄めたうがい薬を10〜20ml口に含み、頬を左右交互にふくらませて移動させ、歯の間まで洗い出す様にブクブクを繰り返して吐き出して下さい。これを数回繰り返して下さい。

 うがい薬は、うがいだけに使用し、飲み込まないように注意して下さい。また、うがい薬の使用で、刺激感や吐き気などを感じた時は、使用を中止し、医師または歯科、医師、薬剤師に連絡して下さい。

 

Q

薬の飲み方

 正しいお薬の飲み方は?(2003.6.27)

A
  1. からだをまっすぐに起こして下さい。座っていてもかベッドは30度以上起こしてまいませんが、難しい場合は、30度以上起こして下さい。

  2. コップ1杯の水あるいは白湯(ぬるま湯)でお飲み下さい。

  3. 飲み込む時は、うなずくようにアゴを引いて下さい。また、飲み込みにくい場合は、ゼリーやプリン、粥などの食品と一緒にお飲み下さい。

  4. 飲んですぐに横にならないで、しばらくそのままの姿勢を保って下さい。

 

Q

お茶・牛乳

 お薬をお茶や牛乳などで飲んでもかまいませんか?(2003.6.27)

A

くすりは水で飲みましょう よく「お薬をお茶や牛乳で飲んでよいか?」との質問をお受けします。水以外の飲み物の成分(お茶のカフェインなど)には、お薬の成分に影響を与えるものがあり、効き目が弱くなったり、強くなりすぎたりすることがありますので、必ずコップ1 杯の水か白湯でお飲みになるように心掛けて下さい。

 

Q

保存

 薬の保存の仕方について教えて下さい。(2003.5.27)

A

 薬は、保存の仕方によって有効成分が変質し、効果がなくなったり、場合によっては体に有害な影響を与えることもあるので、正しく保存することが大切です。
 薬は、光を遮断できる容器に入れ、できれば15度以下で乾燥剤を入れた容器に密閉して保管するのが理想です。
 特に夏の暑い日に自動車の中などに薬を置き忘れないように注意して下さい。また、台所や洗面所などの高温多湿な場所や、直射日光のあたる場所にも薬を置かないようにして下さい。冷蔵庫内は、温度が低く光が遮断されているので薬の保管には適していますが、食べ物と間違える事もありますので注意してください。また、小児のいる家庭は、小児がフタを開けられないような容器を選んで下さい。
 薬をもらう時は、薬剤師に保管方法を必ず確認しましょう。

 

Q

スイッチOTC

 薬局で買える薬で、スイッチOTCという言葉をよく聞きますが、どのような薬のことを意味するのですか?(2003.4.27)

A

 スイッチOTCとは、医師によってしか使われていなかった薬を、薬局で一般医薬品として買い求めることができるようになったもの、すなわち医療用の薬の成分を一般用の薬にも配合した医薬品のことをいいます。
 例えば、胃腸薬では、H2ブロッカーといわれる胃酸の分泌を抑える薬や胃粘膜を保護する薬などがあります。また、風邪薬には、解熱鎮痛薬や、鼻水・くしゃみを止める薬、痰を溶かす薬など医療用の成分を配合した薬があります。その他には、打ち身・ねんざ用の貼り薬や塗り薬、かゆみ止めの塗り薬、水虫の塗り薬や花粉症の目薬などがあります。

 詳しくは、薬を買われるときに薬剤師によく相談して症状にあった薬を選んで下さい。

 

Q

座薬

  坐薬を入れたのですが、途中で出てきてしまいました。どう対処したらよいですか? (2003.3.27)

A

 坐薬挿入後に比較的早く、坐薬がある程度形をとどめて排泄され、再挿入できる場合はまた入れても問題ないと考えられます。しかし、排泄された坐薬が原形をとどめずに液状の場合は、ある程度体内に吸収されていると考えられるため、過量投与を避けるために再投与はせずに様子を見る必要があります。
 途中で排泄してしまった時の対処の仕方を必ず薬剤師に確認するようにして下さい。
 また、予期せぬ坐薬の排泄を防ぐためには以下のことに注意して下さい。座薬

  • 坐薬挿入前にできれば排便する。

  • 坐薬は太い方から挿入する。

  • 坐薬挿入後2から3分間はそのままの姿勢を保つ。

  • 小児の場合は挿入後10分間ほど指で軽く肛門を押さえてあげると良い場合がある。

 

Q

目薬

  目薬をうまく点眼できないのですが、どうしたらよいですか?(2003.2.26)

A  目薬の正しい点眼の仕方
  1. まず最初に手を洗って下さい。

  2. 指で下まぶたを軽く引き、容器の先が目やまつ毛に触れないように気をつけて点眼して下さい。点眼液は1滴で十分です。
    (図1)

  3. 点眼した後は、数分間静かに目を閉じて下さい。点眼した後に軽く目頭を押さえると、お薬が全身に流れて思わぬ副作用を引き起こしてしまうのを防ぐのに効果的です。特に緑内r障の治療で眼圧を下げるお薬を点眼されている方は、必ず行って下さい。(図2)

  4. 目から流れ出た点眼液は、清潔なテッィシュなどで拭いて下さい。

  5. 2種類以上の点眼液を使う場合は、5分以上間隔を開けて下さい。

  6. 容器のキャップをしっかり閉めて、直射日光や高温を避けて保管して下さい。

(図1) 図1  (図2)図2

 どうしてもうまく点眼できない時は、点眼補助器を使うと便利です。かかりつけ薬局の薬剤師に相談してみましょう。

 

Q

飲み間違いの防止

  お薬の飲み忘れや飲み間違いを防ぐためにはどう工夫すれば良いですか?(2002.12.27)

A

 お薬の飲み忘れや間違いを防ぐグッズやサービスを紹介します。

投薬カレンダー&投薬箱
 投薬カレンダーや投薬箱を使ってみて下さい。お薬を飲んだかどうか一目でわかり、整理も短時間ですみます。

一包化のサービス
 それでもお薬の飲み間違えがある場合には、調剤するときに一緒に飲むお薬をまとめ、科名や飲む時やお名前を入れる工夫(一包化)をします。

点字付きシール
 また、目が不自由で服薬に苦労されている方投薬カレンダー
は、点字付きシールがあります。シールの表面に凹凸があり、触るといつ飲むお薬なのかわかるように工夫されています。
 お薬がうまく正しく服用できていないと感じたら、まずかかりつけの薬局の薬剤師に相談してみて下さい。きっと良い解決法が見つかると思います。

投薬箱                      投薬箱                 投薬カレンダー

 

 

Q

酒・タバコの影響

 食べ物や嗜好品でお薬の効き目が変わることがありますか?(2003.1.27)

A

 一般に2種類以上のお薬を飲んだ時に、1つのお薬が別のお薬の効き目に影響することがありますが、お薬同士だけではなくお酒やタバコ等の嗜好品や飲食お酒、ビール、コーヒー物によってもお薬の吸収が妨げられたり、お薬の代謝が早まったり遅くなったりして効き目に影響が出る場合があります。
 例えばワルファリン(ワーファリン)という抗凝固薬を飲んでいる患者さんの場合は、納豆やクロレラや緑黄色野菜などのビタミンKをたくさん含んだ食べ物を食べると、お薬の作用を弱めてしまいます。
 薬局でお薬を調剤してもらったり、お薬を買ったりする時には必ず薬剤師に、今飲んでいるお薬との飲み合せと共に、食べたり飲んではいけない食べ物や嗜好品についても質問するようにして下さい。

 

Q

睡眠薬

  睡眠薬を長期間続けて飲んでも大丈夫ですか?(2002.11.26)

A

 医師から処方されている睡眠薬は、ほとんどがベンゾジアゼピン系睡眠導入剤という薬で、比較的安全性の高い薬です。医師の指示にしたがって続ける限り心配くすりはただしく飲みましょうありません。自分の判断で飲むのを止めたりすると、よけいに眠れなくなることがあります。
 睡眠剤を飲む場合は、次のことに注意しましょう。

  1. 用法・用量を必ず守る。

  2. 効果の増強により副作用が現れることがあるので絶対にアルコールと一緒に飲まない。

  3. 自己判断で増量したり、服薬を中止したりしない。

  4. 服用時は、自動車の運転等や危険を伴う作業はしない。

  5. 良い睡眠をとるためのポイントは、眠くなってから床につき、必要以上に眠ろうと焦らないことです。日中の居眠りや昼寝なども我慢して下さい。また、規則正しい生活習慣を身につけ、起床時間を一定にすることも大切です。

 

Q

妊娠中・授乳中

  妊娠中・授乳中におけるお薬の飲み方で注意する点はどのようなことでしょう? (2003.10.28)

A

 妊娠中は、体が過敏になっているため、普段常用しているお薬を飲んでも思わぬ作用を及ぼすことありますので細心の注意が必要です。妊娠中に飲んだ薬は、妊婦の胎盤を通じて胎児の体にも作用して、さまざまな障害を招くことがあります。特に危険なのは妊娠1〜3カ月です。
 妊娠中または妊娠している可能性がある時、あるいは授乳している時は、必ず、医師・薬剤師にその事をお話ください。


<各時期における服用の影響>

受精前〜妊娠3週

基本的には胎児の影響を考慮する必要はないと言われています。

妊娠4〜7週

胎児を奇形児にする危険性が最も大きい時期です。お薬を飲む場合は、必ず医師・薬剤師に相談をして指示を受けてください。

妊娠8〜15週

催奇形成に注意すべき薬は慎重に投与しなければなりませんので、必ず医師・薬剤師に相談して支持を受けて下さい。

妊娠16週〜分娩

胎児の成長に影響を及ぼす恐れがありますので一部の薬には注意が必要です。

授乳期

どうしても新生児に不都合なお薬を服用しなければいけない場合は、医師の指示に従って母乳を中止 するようにしてください。

 

Q

お薬手帳

  最近、薬局で薬をもらう時「お薬手帳はお持ちですか?」と聞かれるのですが持っているメリットがあるですか?(2002.9.27)

A

 お薬手帳は、患者さんに処方されたお薬の名前や飲む量、回数、飲み方、注意することなどを記録する手帳です。
 この記録がありますと、医師・歯科医師や薬剤師が、患者さんが飲んでいるお薬と服用の期間などを判断できます。また、他の医療機関でお薬をもらう時にも、医師・歯科医師や薬剤師にお薬手帳を見せることで、同じ薬が重なっていないか、また不都合な飲み合せはないか等についての確認をしてもらえます。おくすり手帳
 お薬手帳は、皆さんが薬をもらっている保険薬局でサービスしています。このサービスにおける患者さんの負担金は、健康保険の負担率により差はありますが、10円から50円です。

<お薬手帳の上手な利用方法>

  1. 病院や診療所、歯科診療所、薬局に行く時には、毎回忘れずに持って行きましょう。

  2. 薬局で市販のお薬を買った場合にも、記録して下さい。

  3. 病院や薬局でお薬の名前等を書いた説明書を渡されたときは、この手帳と一緒に保管して下さい。

  4. お薬について、わからないことや困ったこと等があるときには、メモをしておいて医師・歯科医師や薬剤師に質問して下さい。

 

 皆さん、お薬手帳をもっと使ってみませんか? (2011.6.9)

 

A

お薬手帳とは何か?
 ・・・簡単に言うと、お薬手帳は、患者さんに処方されたお薬の名前や飲む量、回数、飲み方、注意することなどを記録する手帳です。
 他の医療機関でお薬をもらう時にも、医師・歯科医師や薬剤師にお薬手帳を見せることで、同じ薬が重なっていないか、また不都合な飲み合せはないか等についての確認をしてもらえます。
 この度の東日本大震災で、「お薬手帳」が注目されています。
 それはなぜか?・・・1冊に薬の記録をまとめてあることで、患者さんの過去に飲んでいた薬がすぐにわかるからです。特に高齢者では、いくつかの医療機関に受診し、薬の種類が多くなることが多く、一つ一つの薬を記憶していることが難しくなります。
 今回震災ボランティアとして被災地で活動した医療チームからは、薬の履歴がわかり救護所や避難所での診察に役立つと、お薬手帳の有効性が認められています。筆者も薬剤師ボランティアとして被災地で活動しましたが、できるだけ多くの患者さんに、ご自分が何の薬を飲んでいるのか、薬の重複や飲み合わせが問題ないか、安全に薬が飲めるようお薬手帳を勧め作成しました。
 皆さんも1人1冊ずつお薬手帳を持ってお使いになることをお勧めします。

 

Q

飲み残し

  飲み残しや使い残しの薬を使用してもさしつかえありませんか?(2002.8.23)

A

 ちょっと待って下さい。その薬は、以前の症状や病気の状態もしくはその当時のからだの調子に対して最もふさわしいものとして処方されたのです。今回の症状や病態などが前と同じであるとは限りません。まったく別の病気であることもありうるのです。
 このような自己診断や自己処方は、病気の早期発見をくすり見逃して治療の遅れをまねいたり、思いがけない副作用をまねく恐れがあります。飲み残しの薬の再使用は、いわば自己処方です「飲み残しや使い残しの薬は捨てる」「からだの調子が悪ければ医師の診察を受ける」ことを心がけてください。

 

Q

飲み忘れ

  ついお薬を飲み忘れてしまうのですが、その場合はどうしたらいいですか ?(2002.7.25)

A

 食前や食後・寝る前などのお薬の飲み方の指示は、お薬の
効果を最大限に引き出すためですから指示を守りましょう。しかし、飲み忘れた場合は、気づいた時にできるだけ早く飲むようにして下さい。次のお薬を飲む時間が近い時には、次のお薬を飲む時間を遅らせるようにして下さい。
 時間を遅らせる目安は、以下の様に考えて下さい。

  1日3回飲むお薬・・・・次にお薬を飲むまで4時間以上あける
  1日2回飲むお薬・・・・次にお薬を飲むまで5時間以上あける
  1日1回飲むお薬・・・・次のお薬を飲むまで8時間以上あける

 1回飲み忘れたからといって、決して2回分を一度には飲まないで下さい。 薬をもらう時に「お薬を飲み忘れた時の対処法」をあらかじめ医師・歯科医師や薬剤師に尋ねておくことが大切です。

 

Q

水虫

  水虫のくすりにはどんなものがありますか?(2002.6.26)

A

 水虫は、白癬菌というカビの一種によってできます。放っておけば自然に治ることは、まずありません。足の小指に近い指間と土ふまずに最初にできるようです。
 治療薬はいろいろありますが、液剤は足の側面などにできる乾燥性のものに用います。指の間にできるものは湿気がぬけず、白くふやけたような状態になります。この場合水虫は軟膏を用います。パウダーは予防と治療の両方に使うことができます。お風呂あがりは皮膚が柔らかく、くすりが浸透しやすくなり、効果もあがります。かゆみがとれても、二週間くらいは続けることです。
 水虫とよく似た皮膚病はたくさんあります。他の皮膚病との見分けが大切ですから、医師や薬剤師に相談するのがよいでしょう。

 

Q

救急箱

  救急箱にはどんなくすりを入れておけばいいですか?(2002.4.24)

A

 備えあれば憂いなし。救急箱はぜひ揃えてもらいたいものです。あくまでも急場をしのぐということで、最低のものを要領よく入れるのがコツです。

  <救急箱の中身>

解熱・鎮痛薬
うがいぐすり
目ぐすり
乗物酔防止薬
胃腸薬
消化薬
下痢止め
きずぐすり

化膿止め
やけどのくすり
虫さされのくすり
消毒薬
しっぷ薬
体温計
ほう帯
ガーゼ

かぜぐすり(総合感冒薬)
ピンセット・はさみ

脱脂綿
とげぬき
ばんそうこう
ほう帯止め
保冷剤

救急箱

 保管は、子どもの手が届かない、涼しく風通しの良いところにしましょう。また、説明書とくすりがバラバラにならないように、いつも整理しておきたいものです。医師からもらったくすりは救急箱には入れないでください。誤用の原因となり、たいへん危険です。

 

Q

風邪薬

  風邪薬を買うとき、どんな事に気をつけたらよいでしょうか?(2001.11.1)

A

 風邪は万病の元です。できるだけ早く治しましょう。風邪の原因は、その8〜9割がウイルスです。初期症状は鼻水・くしゃみ、続いて喉の痛み・咳・たん、などの症状が出ます。
 初期の段階ではアレルギーによる鼻の粘膜の炎症をしずめ、鼻汁や鼻づまり、くしゃみなどに有効な「抗ヒスタミン剤」が使われます。
 のどの痛みに伴い、頭痛・関節痛・筋肉痛、そして発熱などがおこったら「解熱鎮痛消炎剤」が良いでしょう。しかし頭痛がなく、咳だけの場合は「鎮咳剤」が有効です。「総合感冒薬」は、これらが配合されたものになります。
 薬を買う時は、薬剤師によく症状を説明し、症状にあった薬を選んでもらいましょう。その際、ピリン疹などアレルギーのある人、今まで薬で副作用が出たことのある人は必ずお伝えください。また、病院でもらった薬を飲んでいる人は、必ずその事を話しましょう。

【ひとくちメモ】

  1. 用法・用量・服用時間を指示通り守って御飲みください。

  2. 特別な説明があった場合を除き、できるだけ食後など空腹時を外して御飲みください。

 

Q

説明文書

  街の薬局で薬を求めた際に、薬の説明文章がついてきます。この説明文章の読み方は? (2001.10.1)

A

薬局の窓口 説明文(添付文書)の一部である“用法・用量”と“使用上の注意”について、簡単に説明しましょう。
 “用法・用量”は、年齢や症状により、どのくらいの量を飲んだら良いのかの目安が書いてあります。時々、薬を多く飲めば早く良く効くと思っている人がいますが、薬は用法に指示された量を飲んだ場合に、最も効果があると考えてください。また、小児は大人と比較して、薬用量の調節がむずかしいので、小児専用の薬を求めるようにしましょう。
 “使用上の注意”は、薬の保存法をはじめ、副作用等が記載されています。薬の作用は個人差があり、同じ量を飲んでも、効果の出現時間、持続時間、副作用はそれぞれ違います。
 添付文書の指示を守るとともに、薬を飲んで症状が改善しない場合、まず薬剤師に相談し、必要に応じて、医師にかかりましょう。また医療機関から薬をもらい飲んでいる患者さんは、飲みあわせについて必ず薬剤師に相談しましょう。

 

 


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